修了生の声 長谷川 哲士さん

講師としてまたこどもの城に行きたい

  • 総合コース (現・基礎コース)2006年秋修了
  • 制作会社 コピーライター

受講したきっかけは?

大学で言語哲学を専攻していて、ソシュールという言語学者が好きだったことですね。…と言うとそれっぽいのですが、ただ単に「コピーライター」という言葉がかっこよく見えたからですね(笑)。「日本語を使うことができれば誰でもなれる」みたいなことを聞いて、何のスキルのない僕でもなれるのか、よし、島根の糸井重里になるぞー、みたいな軽い気持ちです(笑)。

実際に受講してみて、感じたことは?

金の鉛筆をもらったときの快感は忘れられません。小学校の卒業式以来、表彰されることのない人生を送ってきたので(笑)。

印象に残っている講義は?

箭内さんと、前田さんと、中島さんの講義ですね。箭内さんは「金の鉛筆をもらうくらいで満足してちゃダメだよ」っておっしゃっていたのと、事務局の佐藤さんをいじっていたのが印象的でした。その場にいた受講生全員がドキドキするような空間をつくっていて、自分が講師だったら、こんな講座にしたいと思いました。前田さんはコピーより手前にある広告の話をされていて、なるほどこれが広告的な頭の使い方なんだと感じました。教室に入ってから一度も椅子に座ることなく、立ったまま講義をして帰っていく様子はかっこよかったです。中島さんは講義をひとつのエンターテイメントと考えていて、ご自身の作品を講義のあいだのCMとして流していました。講義は、講師の広告なのかもしれませんね。

講座で学んだこと、役に立ったことは?

講座を受けてなかったら「長谷川くんのコピー好きだよ」と言われることのない人生を送っていたので行ってよかったです。仲のいい友達もできて、いまでも交流が続いています。最初は「おれ懇親会とか出るキャラじゃないし」と照れていたのですが、たまたま席が隣だった人が誘ってくれて行ってみたらすごく楽しかったです。いま考えると、受講生のほとんどは仲良くなりたいと思って講座に通っているんですから、照れる必要はありませんね(笑)。

今の仕事で役に立っていることはありますか?

会社の上司や先輩が言うことだけを鵜呑みにするんじゃなくて、あの先生だったら何て言うだろうか、講座の同期なら何て書くだろうか、と組織の内側以外での視点を持つことは、とても役に立っていると思います。

就職活動について聞かせてください。

講座で書いたコピーをただ載せているだけの作品集を見てもらうだけじゃダメだと思います。コピーの見せ方とか、自分のアピールの仕方とか、コピーの手前の自分の広告というところを意識するようになってから、手ごたえを感じ始めました。

コピーライターに向いている人はどんな人だと思いますか。

電車で隣の人が座れるように詰めて座ったり、妊婦さんやお年寄りに席を譲ったり、譲れなくて後悔したりする人だと思います。いいコピーは発見があると言われますが、自分の身近なところでいろんなことに気づこうとしないといけません。僕はわりと人の気持ちに鈍感なところがあるので、いろんなことに気づける体質、気づこう体質になれるように意識しています。

これからの抱負を聞かせてください。

自分の両親や知り合いに自慢できるコピーを書くことと、コピーライター養成講座の講師をすることです。あと「コピーとコピーライターの広告」という位置づけで、ツイッターでコピーをつぶやくコピーライッターという活動をやっているのでそれをがんばりたいです。

受講を検討している方へのアドバイスをお願いします。

受けてみないと後悔もできないので、いまこのインタビューを読んでいるのなら受けたほうがいいと思います。受講料が高いか安いかはわからないのですが、受講したから歩める人生というのはあると思います。広告に関心のある人生というと大げさですが、電車の中吊りを見たり、広告の本や雑誌を読んだりすることは、講座を受講していなかったら習慣になってないはずです。生きるってことは自分を広告することだと僕は思っていて、ポスターをつくるだけが広告じゃなくて、自己紹介したり、誰かと話したりするのも広告で、コピーライターという仕事につかなくてもきっと役に立つんじゃないかと思っています。

これからコピーライターを目指す方へメッセージを。

打席に立とうと努力している人を笑うのは、打席に立つ努力をしたことのない人だと思っています。就職活動ではたいへんなこともありますが、ひとりじゃないので前向きにいきましょう。いま広告も過渡期を迎えていて、逆に言えばチャンスがあると思います。「コピーライター」という肩書きの名刺を持つことだけを目標にするのではなくて、言葉やコミュニケーションで人の背中を押してあげる仕事につくことを考えましょう。それが「コピーライター」を死語にしないための道でもあると思います。…って僕が偉そうに言うのもおかしいですけどね(笑)。

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