石本香緒理さん

国語が苦手だったりしても、逆に良いのでは

  • 総合コース (現・基礎コース)
  • 新卒で広告営業3~4年経験後、転職し、セーラー広告 プランナー →同社 コピーライター
国語が苦手だったりしても、逆に良いのでは
  • 石本香緒理さん
  • 新卒で広告営業3~4年経験後、転職し、セーラー広告 プランナー →同社 コピーライター
  • 総合コース (現・基礎コース)

受講したきっかけは。

ずっとコピーが好きでした。でも、昔から国語が苦手で…。きっとコピーライターにはなれないんだろうと思っていました。ただ、転職先がきっかけでイベントや広告戦略、さらにはコピーにも関われる仕事に就いたんです。

いまの会社では、プランナーがコピーを書くことが多く、コピーライターの肩書で仕事をしている人はいませんでした。極端な話、コピーライターになれば、社内でコピーの仕事は全部もらえると思ったんですね。先輩のアートディレクターからの勧めもあり、すぐにコピーライター養成講座に申込みました。

実際に受講してみて、感じたことは。

本などに載っている有名なクリエイターの話を聞いて、本で読むのとは全然違うなと。基礎コースは大阪教室で通っていたのですが、専門コースは東京教室通いました。

たまたま、好きなコピーライターの中村禎さんの講義があったからです。講座のいいところは、本などで一方的に情報を得るのではなく、自分が取り組んだ課題を通じて情報を得られるところだと思います。漠然としたものではなく、具体的な課題に対してのダメ出しは大変役に立ちました。

印象に残っている出来事はありますか。

中村禎さんの専門コースで、自分のコピーが“ダメな例”に挙げられたことです。あまりコピーのダメ出しをされたことがなかったので、本当に落ち込みました。でも、そのダメだしは、いまでもすごく役に立っています。

印象に残っている講義(講師)を教えてください。

基礎コースだと、前田知巳さんでしょうか。広告だけでなく、ブランディングというか、クライアントのもっと根本的なところで、考えを共有してものづくりするということは、私の目指すところでもあるので。

今の仕事で役に立っていることはありますか。

コピーを100本書くときは、切り口を100本で書くことを実践していることですかね。 たくさんコピーを書くことが、ふつうの感覚になっていることは役に立ってます。

あと、講座受講中に、コピーうまくなったな、と思える瞬間がありました。講座を受講し始めてから応募した広告賞で受賞することが増えたり、仕事で自分の納得するクオリティのコピーが短時間で仕上がるようになりました。

もっとトレーニングを積めば、クオリティの高いコピーを短時間でたくさん書けるようになるのかなと思います。

コピーライターになって(or今の仕事を始めて)感じたことなど。

コピーライターを目指す人って“コピーを書きたい”という気持ちが強いと思うんです。でもこういった気持ちが強すぎると良くないかもしれません。

ひとつのキャンペーンやイベントで、スローガンみたいなコピーを考えたり、コピーがいらない場合もあります。すべての広告物にコピーが求められているわけではないんですね。

コピーライターは、言葉を切り口に広告全体を考える仕事なんだと思います。

これからの抱負(してみたい仕事など)

新しいお店などの立ち上げから関わってみたいですね。コンセプトの提案からネーミングなどお店の企画から全部考えるような。ひとつのお店を広告で育てていくような仕事がしてみたいと思っています。

受講を検討している方へのアドバイス

コピーは言葉なので、ほかにもいろいろ近い仕事があると思いますが、広告の仕事をしたいのであればコピーを勉強するのがいいと思います。コピーは広告の考え方の骨組みだと思います。広告作りの基礎を学ぶには、コピーライター養成講座に通うのもひとつの手ですね。

仕事が忙しかったりすると思いますが、講座に通いきれるか、というもの、本当に広告の仕事がしたいのかどうか指針になると思います。まずやってみる。そういうことが大事です。

これからコピーライターを目指す方へメッセージ

コピーライターの求人って少ないと思います。デザイナー職と違い、絶対数が少ないからでしょうね。さらに、仕事をしている中で、「コピーはあってもいいし、なくてもいい」と思われれていることを時々感じます。

不況で予算を削られる中、コピーのプロであるコピーライターの必要性を感じにくいんだと思います。でも、だからこそやりがいがあるし、新しいコピーライターのあり方みたいなものが出てくるのではないでしょうか。

理系出身だったり、国語が苦手だったりしても、逆に良いのでは。書いたコピーが、自分に理解できるんだったら、みんなに理解できるだろう、みたいに判断できます。(笑)

コピーライターに向いている人はどんな人だと思うか。

視点というか、ものの捉え方が変わってるって言われるような人は、向いてるんじゃないかと思います。あと、周囲を気にしてしまう人。こういう言い方をしたら、周りの人はどう思うか。

そういったことに敏感な人です。よく考えてから発言する人は、コピーライター向きではないでしょうか。

広告賞受賞の経緯について

専門コースに通っているときに、課題講評でいろいろダメ出しされまして。邪念が多い、素直に書きなさいと。賞を獲った仕事の時は、自分はダメだと思っていたからこそ、コピーを書く前に、ひたすら調べて考えました。考え尽くして、実際に書いたのは10本程度。
その前に、広告としてどうあるべきか、というところから考えて、ベストを選びました。

広告賞受賞のメリット

仕事の幅が広がったということですね。認めてもらえるというか。社内でもコピーを書いたり、CMプランを考えたりする仕事がどんどん増えてきました。こうやって仕事でコピーを書くことが増えると、どんどんコピーが上達します。そうするとまた賞を獲ったりして、さらに仕事が…。というようにいいことだらけで、悪いことはないと思います。

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