網野 進歩 さん

168,000円を自分に投資しました

  • 総合コース (現・基礎コース) 2003年秋
  • 企画事務所 代表・コピーライター
168,000円を自分に投資しました
  • 網野 進歩 さん
  • 企画事務所 代表・コピーライター
  • 総合コース (現・基礎コース) 2003年秋

もともと糸井重里さんが好きで、ああいう面白いことをつくりだしていく仕事がしたいと思って、糸井さんの仕事って何だろうと調べてみたらコピーライターだった。

受講したきっかけは。

もともと糸井重里さんが好きで、ああいう面白いことをつくりだしていく仕事がしたいと思って、糸井さんの仕事って何だろうと調べてみたらコピーライターだった。コピーライターになって頑張れば、面白いことを考えて人を巻き込んでいけるんじゃないかなと、ぼんやり考えていた時に、講座を受講していた友人がいて、紹介されたのがきっかけです。当時大学生で、受講料を工面できず親にも言えず、1年くらいたった2003年の夏のある日、パチンコで2日間に55万 6000円勝ったんです。これは神様が何かしなきゃいけない、自分のためにお金を使わないといけない、と告げているのではないかと思い、168,000円を自分に投資しました。
それと、普通の人間が広告界にかかわりたいと思った時、唯一の接点が宣伝会議だったということもあります。

実際に受講してみて、感じたことは。

自分は面白くない、ということですね。講座に通ってくる人は、それぞれのコミュニティで周りから面白いとか、アイデアマンとか言われてきた人で、自分もある程度面白いものが書けるんじゃないかと自信を持っていたんですけど、自分ってそんなに面白くないんだなって痛感しました。 また、講師の方の考えていることが自分の考えていることと近いんだなということを感じることもあり、それは自分の目指す方向が間違ってないなと確認できたので良かったです。
周りの受講生に関して言うと、皆、真剣だったので刺激になりました。

印象に残っている出来事はありますか。

毎回課題で上位に入ると贈られる金の鉛筆をもらった時、話したこともなかったクラスメートが褒めてくれたことがあって、うれしかったですね。講義が終わってから、「あのコピー、いいですね」って言ってくれて。コピーライターとしていいコピーを書くってことは、こういういいことがあるんだな、と。いいものを書いて誰かに伝わると褒められるという経験を、課題を通じてできたってことが大きかったです。

印象に残っている講義は。

ある講義で、「コピーライター募集コピーを考える」という課題が出て、1等賞になったんですね。実はその講師が所属する会社が、実際にコピーライター募集広告を出していて、巨匠コピーライターが書いた実際のコピーよりもいい、って誉めてくださったんですね。忘れられません。ちなみに書いたのは「そしてまた、君もいなくなる。」というコピーです。

講座ではどのようなことを学びましたか。

毎回登場する講師の方が、いい言葉を言ってくれるんですね。そのひと言ひと言が今でも迷った時とか思い出したりして元気づけられたりします。

学校と講座の両立はどうでしたか。

平日クラス・土曜クラスがあるので、問題ないです。就職活動を控えている大学3年生で、両立が気になる人は3年の春に受けるとよいかもしれません。でも、4年生になって受けても全然遅くないと思いますよ。結局働くのは卒業してからなので。

就職活動について聞かせてください。

学生の時は広告会社を受験して全滅でした。その後卒業して、アルバイトしながら専門コースに通い、ある程度作品集がまとまってきたところで、未経験でも応募できるところを10社ほど受けました。内定をもらったのに、もう少し受けてみたくてお断りしたこともありました。その後、1年近く就職活動を続けて、ようやく制作会社から内定をもらいました。講座を受講してから4年が経っていました。その後、その会社を辞め、今の企画事務所を立ち上げました。

コピーライターに向いている人はどんな人だと思いますか。

人に頼まれなくても考えている人です。一生アイデアが求められる仕事なので、それがないと続かないように思います。以前いた会社では、ベテランの方でも数を出してましたね。それと、常に人の期待を越えてやろうと企んでいること。仕事だからやっているというスタンスではこの仕事は持ちません。

これからの抱負を聞かせてください。

アイデアを使って社会貢献ができるようにしていきたいです。特に地域活性化に興味があります。

受講を検討している方へのアドバイスをお願いします。

よく、宣伝会議の講座は人数が多いから予備校みたいでどうかという人がいますが、僕に言わせると100人いるからこそ、間違いなく本当に気の合う人が2、 3人は見つかるんですよね。実際、同じクラスに実家が隣同士の先輩がいたんですよ。15年ぶりの再会でした。これには驚きましたね。 また、コピーを考えるプロセスは何にでも活かせるので、コピーライターにならなくてもきっと役に立つます。
それと、講座に通うなら積極的になった方がいいです。いろんな人がいるので情報が集まってくる。やる気がある人にとってはこれ以上ない環境ですね。半年間広告のことしか考えないくらいの気持ちでやるといいです。

これからコピーライターを目指す方へメッセージを。

こっちに来てほしくないですね。宣伝会議の講座には2人くらいしか来ないといいと思ったりします。将来活躍されたら困りますから。冗談ですけど。 真面目に言うと、できるだけ大きな夢を持った方がいいと思います。コピーライターになったら現実に直面してそれまで持っていた夢が消されそうになったりする。なる前にでっかい夢を持っていれば、それがしぼむことなく続いていくし、続けるパワーになる。
あと、街でチラシとかパンフレットとかをもらって研究するといいです。コピーライターになると最初はカタログとかパンフレットの仕事から始まるので。ポスターやCMを見る人は多いけど、そういう販促ツールを研究する人は意外といない。それがコピーライターなってから非常に役に立つ。
最後にもうひとつ。コピーライター仲間を作っておいたほうがいいです。コピーライターの愚痴はコピーライターしか聞いてくれないですから。

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