コピーライターとしての自分の原点
- 総合コース (現・基礎コース)
- 博報堂
- 石井克哉さん
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受講したきっかけは。
新卒のときはテレビ局志望でしたが全滅で就職浪人をしました。その後、広告会社に勤める知り合いの方に声をかけていただき、アルバイトとしてマーケティングの仕事をするようになったのです。当時は広告会社のことをまったく知らなかったので、広告の勉強をしようと思い、「宣伝会議」を読んで講座の存在を知り、受講を決めました。コピーライターになるために受講したわけではありませんでした。
実際に受講してみて、感じたことは。
まず、講師が面白い。こういう物事の考え方をする人がいるんだ、こんな人たちがいる仕事は面白いはずだと強烈に思いました。所属していた会社にもコピーライターはいましたが接する機会がなくて、同じ会社にこんなにも違う仕事があるんだと思ったんですね。それで次第にコピーライターに興味を持つようになりました。
印象に残っている出来事はありますか。
講義が終わってクラスの仲間と毎回飲みにいくのですが、講師が参加してくれる回があると、講義とはまた違った、中身の濃い話が聞けたりして勉強になりました。当時の同期とは8年経った今も付き合いが続いていて、その出会いは大きいです。これは、講座を修了した後のことなんですけど、TCC新人賞を受賞した時、講師の方から祝いのご連絡をいただき、大変うれしかったです。
講座で学んだこと、役に立ったことは。
コピーライターの楽しい面を学ぶことができてよかったです。コピーライターとしての自分の原点であり、それがあるから続けられるのだと思います。あとは講師や仲間との出会いです。
前職を経験したメリットはありましたか。
同じ広告会社ということで仕事の仕組みを理解していたことはよかったです。
就職・転職活動について聞かせてください。
講座受講後、コピーライターになることを決意し、マーケティングの仕事でコピーを書ける環境をつくっていきました。しばらくはそういう状態で仕事をしていたのですが、次第に、純粋にコピーライターの仕事ができる環境を求めるようになり、仕事が決まっていなかったのですが、前職を退職し、就職活動をしながらフリーランスで活動していました。当時はコピーライターとしての実績があまりなかったのですが、新人賞を受賞した際に知り合った方から仕事をいただいたりして、賞を取っておいてよかったと思いました。就職活動としては人材紹介会社に登録したり、知り合いの方に売り込みに行ったりして、半年後に今の会社に採用されました。
コピーライターになってみて感じたことは何ですか。
受講していた時、自分にとってゴールと思っていた講師たちが、実はとてつもなく遠いところにいる人たちなんだと知りました。険しい道です。
コピーライターに向いている人はどんな人だと思いますか。
2つタイプがあると思っています。一つは言葉がものすごく好きな人。こういう人は、商品の魅力を的確に表現することができ、コピーライターにはうってつけだと思います。もう一つは言葉がものすごく苦手な人。実は自分がこのタイプなんです。もともとテレビが大好きで、作文が大嫌い。特に長い文章が苦手で国語は高校卒業までいつも「2」。それでいつも、「いかに短く伝えるか」ということを考えていました。それが実は良かったのかもしれません。それに、苦手だからこそやってやろうという気持ちが強くありました。
これからの抱負を聞かせてください。
まだまだ力不足だと毎日思っていて、自分がやっている仕事を他の人がやったらもっと良くなるんじゃないかと思ってしまいます。だから目の前の仕事に集中して、最大限世の中によく伝わる形を見つけたいと思っています。
受講を検討している方へのアドバイスをお願いします。
お金に余裕があるなら気楽に受けたらいいです。講座を受講してコピーライターにならなくてもいい。そういう人でも面白いですから。受講するなら、力がつく秘策を教えます。講義で必ず前から3列目までに座ることです。
これからコピーライターを目指す方へメッセージを。
尊敬する講師の受け売りですが「いま、現状でできることを考えなさい。」ということです。コピーライターになれなくて悶々としている時に、この言葉をいただき、自分の仕事を見直して、当時扱っていた商品をどう世の中に伝えていくかを考えるようになりました。その結果、その仕事で制作した広告でTCC 新人賞を受賞し、コピーライターになれました。いきなり会社を変わるとかではなくて、まず現状できることを考え、それでだめなら次を考えるというのがいいです。