経験してきたことがすべて役に立つ
- 基礎コース 専門コース
- 株式会社ライズエージェンシー コピーライター
- 丸本翔一さん
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- 基礎コース 専門コース
受講したきっかけは?
東京エイティーズというマンガで広告に興味をもちました。主人公が大手広告代理店の社員という設定でして。さらに調べてみるとコピーライターという職種があるとのこと。書籍や雑誌が好きだったので出版にも興味があり、「コピーとか書けたらどっちにも就職できそうだな」というあさはかな気持ちで受講を決めました。
実際に受講してみて、感じたことは?
基礎(総合)コースは人数が多い。良い意味で圧倒されます。これまでの人生で巡りあうことがなかったクリエイティブな人とたくさん知り合えます。コピーライター志望者以外にも、広告会社のプランナー、アートディレクター、編集者の方も通っていたりして。ものをつくる経験なんて何ひとつしたことがなかったじぶんにとって、そういった人と話すことは刺激になりました。
印象に残っている出来事(思い出)を教えてください。
「あっ、本気でコピーライターめざそう」と思った瞬間があります。吉岡虎太郎さんの少人数制授業で金のエンピツをはじめてもらったときです。あれはうれしかった。それから、岸勇希さん、佐藤尚之さんの授業。キャッチコピーだけの話にとどまらず、広告プランニングで、人を動かす、企業の売上をのばす、そのダイナミズムを教えてもらいました。
今の仕事で役に立っていること、講座で学んだことはどのようなことですか?
いちばん役立ったのは、じつはロジックの部分。書いたコピーをどうやって説明するのか、ということです。最初の会社がウェブ制作会社だったせいか、「なぜこのコピーなのか、なぜこのコンテンツなのか」きっちりと説明を求められました。そんなとき、講座で習ったターゲット・インサイト・プロポジョン・USPの考え方に助けられました。
学校と講座の両立はどうでしたか?
大学5年生のときに受講しました。(そのあと7年生までいくのですが……)学校の授業と就職活動、出版社・パチンコ屋のアルバイトをこなしながら、講座の課題をやるのはとてもたいへんでした。でも、机の上に座ってじっと考えるより、外に出ていろんな物事にふれたほうが良いコピーを思いつきやすかった気がします。
就職活動について(受験先、苦労したことなど)
あまり言及されませんが、コピーライター養成講座に通うと、エントリーシートを書きやすくなりますよね。「学生時代がんばったこと」や「将来の夢」など、頻出の質問に対して、紋切型でない、読ませるエントリーシートを書けます。ぼくの場合、(最終的に)3回留年しているので、まずはそれをコピーの発想でポジティブに変換するところからはじめました。
大学生で受けたことのメリット
大学生というか、若いうちに一流の人と出会えたこと。これにつきます。
コピーライターになって(or今の仕事に就いて)感じたことなど。
先日、ウェブ制作会社のコピーライターから小さな代理店のコピーライターになりました。考えてみれば、ウェブ設計時に書くワイヤーフレームというのは、紙媒体でいうラフ、台割に似ています。つまり、ウェブの経験は武器にしやすいのかもしれません。コピーライターにどうしてもなりたい人は、最初のステップをもうすこしひろくとってみませんか。ウェブ会社のライターやディレクターから転職するという手もありますよ。
これからの抱負(してみたい仕事など)
肝心のコピーにもっと本腰をいれたいですね。パートナーになってくれるデザイナーさんを見つけて広告賞に応募するなど、もろもろ企てていきます。また、ゲームやマンガが好きなので、それらの企画・広告・販促にもかかわってみたいです。
コピーライターの仕事に向いている人はどんな人だと思うか。
惚れっぽい人。自分がこれから広告する商品・サービスを好きになれるか。これがたいせつだと思います。講座の課題でも自分が好きな商品のときは高評価をもらえました。それから、あきらめない人。一流のクリエイターは良いアイデアがでるまでのねばりがすごい。ある著名なクリエイティブディレクターの方は、「まず絶対できる!」というセルフイメージをもちなさいと言っていました。
受講を検討している方へのアドバイス
実力のあるクリエイティブディレクターやコピーライターから学べる環境があるなら通う必要はありません。その人に師事すればいいだけのことですから。でも、そうではなくてコピーライターになりたいなら、迷わずコピーライター養成講座に通ってください。右も左もわからないまま努力しても、なかなかうまくいかないと思います。
これからコピーライターを目指す人、受講検討者へメッセージ
必死で課題に取り組み、講師のフィードバックを聞き、同期と意見を交わす。この繰り返しで、どんなコピーライターを目指すのか、目標が定まってくるはずです。あまたある広告論、コピー論を編集して、自分なりの答えを出してください。ぼくもまだそのさなかにいます。いっしょにがんばりましょう。