100本書いたら1本くらいいいコピーがある
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- 吉川由佳子さん
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受講したきっかけは。
元々広告が好きで、大学時代、図書館にあったACC年鑑をずーっと読んでいたんですよ。なんて面白いものがあるんだ、と。それで漠然とコピーライターになりたいと思っていました。実は、大学時代に大阪で基礎コースに申し込んで、途中で挫折したんです。新卒ではコピーライターになれず、SP系の広告会社の営業職に就職しました。その後、別の広告会社の派遣社員になり、今度は上級コースに申し込んで、また途中で通わなくなったのです。講座は2度挫折しましたが、ずっと広告業界にいて楽しく暮らしていました。でも、27歳の時、あたしコピーライターになってないじゃん、と切実に思って。最後にもう一度ちゃんとチャレンジしようという思いに至り、再び受講しました。
実際に受講してみて、感じたことは。
すでにコピーライターになっている人がいて、最初はおおっと思ったりしたのですが、少人数で講師の方との距離も近く、コピーの面白さなどいろんな話が聞けてよっしゃやるでー、と。でも自分で書いたらあれーって。講義はすごく面白かったですね。クラスの仲間も仲がよかったし。今でもたまに10人とか20人で集まることがあるんですが、みんなコピーライターになってるんですよね。コピーライターって本当になれるものなんだなって思います。
印象に残っている出来事はありますか。
課題では、楽しく書ける時もあるし、全く書けない時もありました。コピーライターの世界では、1000本ノックって聞くじゃないですか。でも自分は100 本にも全然及ばずで。それで落ち込んでいたあるとき、講師が「とにかく数を書くこと。100本書いたら1本くらいいいコピーがあるから」っておっしゃったんですよ。それがものすごく私の心には刺さりました。自分は最初からいいコピーを書こうとしていたのではないかと気づいたんです。そこからすごい書くようになりました。100本書いたら1本くらいいいコピーがあるからって。今でも仕事で落ち込んでいるとき、自分に言い聞かせている言葉です。
今の仕事で役に立っていることはありますか。
コピーを書く時、自分のコピーに対するつっこみに生きています。「これほんまに心の底から思っているのか?」とか「こんなんみんなもうわかりきっていることやろ」とか「視点が新しくないなあ、発見がないなあ」とか「ただの日記や!」とか。
転職活動について聞かせてください。
講座が終わり頃から始めました。募集している会社はぜんぶ書類で落ちました。募集のない会社にも電話して、履歴書とコピー集を送りました。その間も毎日コピーを考えて、こつこつコピー集をアップデートしていきました。そして自分の好きなコピーライターの方に電話して、「コピー見てください!」って会いに行きました。そして、その方に拾ってもらえました。運がよかったとしか言いようがないですが、あきらめなくてよかったです。
コピーライターになってみて感じたことは何ですか。
デザインとコピーの相乗効果。例えば、ひとつのコピーがデザインによってこんなに世界がふくらむんだ!と改めて感じたり。あと、デザインとか絵を描ける人に憧れていたので、ADやデザイナーの人と仕事をできるのがうれしかったです。
コピーライターに向いている人はどんな人だと思いますか。
日常のささいな事柄、自分の感情の動きを心に留めておける人。世の中のことや物事に対して自分の考えを持っている人。好奇心がたくさんある人。全部自分に足りないことです。
これからの抱負を聞かせてください。
めちゃくちゃ面白いなー!と思わせる広告を作りたいです。お、面白い、くらいではなくて。それと、前の会社の先輩からいただいた年賀状に「コピーで世の中動かしてるか?」って書いてあったんですよ。去年の年末にもお師匠さんから「世の中動かすんじゃねーのかよ」って言われたんです。それですかね。
受講を検討している方へのアドバイスをお願いします。
もう絶対受けるべきでしょう。検討しているってことはコピー書きたいんですよね。第一線で活躍しているめちゃくちゃ面白い講師の方に教えてもらえて、講師の方が作ったコピーが、なぜそのコピーに行き着いたか話してもらえて、自分が書いたコピーにこれはいい、これはダメ、って言ってもらえて、たくさん刺激があります。あと、最初は自分の書くコピーってほんと幅がせまかった。でも他の受講生からいろんなコピーが出てきて、あ、この方向は全然考えていなかった、と気付くことがいっぱいありました。
これからコピーライターを目指す方へメッセージを。
目指している途中で、もしあきらめてしまいそうな時があっても、あきらめないで下さい、と思います。続けていれば絶対何かのきっかけがあって、自分の気持ちが変わったり、状況がガラリと変わることがあると思ったので。