コピーに答えがないから、続けていける
- 専門コース(山本高史クラス)
- 博報堂 クリエイティブ局 コピーライター
- 八木田杏子さん
- 博報堂 クリエイティブ局 コピーライター
- 専門コース(山本高史クラス)
受講したきっかけは?
実はコピーライターになりたい!と、思っていたわけではありません。普段からマーケティング担当として、クリエイティブディレクターと併走しながらプランニングしていて、気付いたらCDの企画書も私がまとめるようになっていました。それでもっとクリエイティブに関わりたいと思うようになって、制作に異動したんです。
実際に受講してみて、感じたことは。
結局、コピーを書くときだけ感度を上げて、いいこと書こうとしてもなかなか難しい。コミュニケーションって、メディアを使ったものだけじゃないんですよね。飲んでいる時も、仕事の時も、人と接して何かすること全部がコミュニケーションなんだと気付きました。
24時間360°すべてがコミュニケーションだと意識するだけでも違います。ある意味、生きているすべてがクリエイティブなんだと思います。
印象に残っている出来事はありますか。
でも、誰も手を上げず…。こんなふうに、講師も含めて、コピーが伝わる・伝わらないという“他人とのギャップ”みたいなものをさらけ出して見せてくれるところはすごく印象に残っています。
今の仕事で役に立っていることはありますか?
忙しさに流されて、クライアントの言っていることそのままカタチにしたり、なんとなく面白そうなのでいいやと思ったとしても「いいクリエイティブってなんだっけ?」と戻れる場所がある。講座って、コピーを書く鍛錬の場であるのと同時に、コピーライターとしての心の拠り所でもある気がします。
コピーライターになってみて(今の仕事を始めて)感じたことは何ですか。
自分にしっくりくるというか。どんどん楽しくなっていますし、仕事を突き詰めたくなります。大変だった仕事が終わって、もう嫌だ!と思っても、また別の仕事がゼロから始まると復活して楽しくなるんです。仕事の辛さや悔しさなんかも、仕事で解消できるというのが向いている仕事なんだと思います。。
TCC新人賞を受賞して何か変わりましたか?
賞を取らなきゃ!という焦りもなくなりましたし、他の部署に異動が決まってコピーライターでなくなるかもしれない…、という不安も減りました。まあ、それ以前に、コピーライターとして一生やっていこうと腹をすえていたんですけど。あと、新人賞のつぎの、自分だけの目標も見えてきました。
コピーライターに向いている人はどんな人だと思いますか。
人が考えないところまで考え抜く人だと思います。誤魔化さずにじっくりと考えて、人の気持ちを変えるためのアクションをしたいと思う人ですかね。
これからの抱負を聞かせてください。
組織だったり、理念だったり、実体が見えにくいものに言葉を与えると、行動する指針になります。経営者とクリエイティブディレクターという関係で、思いを共有しながら人を動かす仕事をしてみたいです。
それと、いまラジオ番組のショートストーリーなども書いているのですが、たまらなく楽しいんですよね。私、コピーに自分の想いだったり、気持だったりが出てきやすいと上司に言われることが多くて。
ハマると強いけど、ハズすと痛いんです。(笑)何か課題を解決するため、ソリューションのためのクリエイティブは当然仕事としてやっていきますが、もっと自分の想いを形にしたようなクリエイティブにも取り組んで見たいと思います。
受講を検討している方へのアドバイスをお願いします。
きっと、誰も教えてくれないと思います(新入社員は別ですが)。講座はある意味、仮想空間。育てることが目的の場です。言われたことをこなすだけのつまらないクリエイターになりたくないなら、お勧めです。
これからコピーライターを目指す方へメッセージを。
相当の努力が必要だと思いますよ。今のコピーライターがやってないこと、考えていないこと、何もそこまでやらなくても…、ということをやってはじめて勝負できるんじゃないかと思います。頑張ってください!